測量器Q&A
トータルステーション編
- 何をする機械ですか?
- 角度と距離を測る機械です。
又、角度と距離のデータを元に座標計測も可能になります。
- よく光波と呼ばれますがどう言う意味ですか?
- トータルステーションの又の名を光波測距儀と言います。
どうして”光波”と言うのかを簡単に説明します。
『距離=速さ×時間』と言う計算は小学校の高学年で習いますが、これを応用して、光の進む速さは一定なので、測定したい2点間に光を飛ばして到達するスピードを測れば距離が計算で出てきます。
但し、光が進む速さというのは、1秒間に地球7周半と言うとんでもない速いスピードなので、これを直接測定するには、高度な技術を必要とし、とても高額になります。そこで光に一定の周波数で変調をかけ、本体を2点間の一方に設置し、もう一方にプリズムと呼ばれる光を反射させる鏡を設けます。それで、本体から光の波をプリズムにむけて出しそれがプリズムに当たって本体に帰ってきたときの、波のズレを測定することによって距離を測定します。
- 500Mくらいの距離を測りたいと言われました。大丈夫ですか?
- 通常標準で付いているプリズムは最長450Mまでの距離が測定できます。
但し300Mや400Mを越える長距離を測定する場合は、一素子プリズムという大きなプリズムを用意する方が良いでしょう。
このプリズムでしたら最長1KMまでの距離が測れます。
- 10″表示の機械を用意して欲しいと言われました?
- 角度を表示するときの最小単位の事を言っています。
現在、用意しているトータルステーションは10″/20″です。
電子セオドライト編
- 何をする機械ですか?
- 角度を測る機械です。
角度には2種類有ります。
左右方向の角度を水平角、上下方向の角度を高度角と表現します。
- よくトランシットと呼ばれますがどう違うのですか?
- セオドライトとトランシットは同じ物と考えてかまいません。
昔、アメリカで使われていた大まかに角度を測定するこの類の機械のことをトランシットと呼んでいました。それが現場サイドでは、現在も広く使われています。
- 真上方向を見るためのL字型の部品が欲しいと言われました。何の事ですか?
- オプション品のアイピースが欲しいと言うことです。
望遠鏡を真上方向に向けて見たいとき、ボディーが邪魔で接眼レンズを覗くことが出来ません。又、狭い場所に本体を設置し角度を測りたいとき、必ずしも人が後ろから測量機を覗けるとは限りません。こういうときに使用するオプション品になります。
- 電源を入れましたが高度角が表示されません。こわれているのでは?
- 電子セオドライトやトータルステーションは、電源を入れてから、望遠鏡を一周回転させないと、角度の表示がされません。
- 水平角のリセットが出来ません?
- 誤作動を防ぐため、リセットのボタンは、2秒間ほど押し続けないと作動しません。